米どころである日本は水がきれいでおいしい地域がいくつもあるため、日本酒造りに適した場所がいくつもあり、地域ごとに地酒があります。この地酒を自宅で簡単に飲めるようにしたのが日本酒のサブスクサービス。そのサブスクサービスの中に「酒のも」というサービスがあります。
今回は「酒のも」のサービス概要や運営会社、酒のものメリット・デメリット、届けられるお酒の種類などの情報をまとめました。日本酒サブスクを検討中の方は最後までご覧になり、参考にしてください。
酒のもとはどんな日本酒のサブスク？
「酒のも」とはどのようなサービスなのか、ここでは酒のもの運営会社やサービス概要について詳しくご紹介していきます。
酒のもの運営会社
酒のもを運営している会社は長野県長野市にある「有限会社野本商店」です。野本商店は明治時代に創業した古くからある酒屋。現在は「リカーハウスのもと」として地元の人たちにお酒を提供するのはもちろんのこと、日本酒、ワイン、ビール、焼酎などの各種酒類を用意。夫婦で利き酒師の資格を取得するほか、ワインアドバイザーなどの資格を得ており、お酒の知識をつけていきます。
「酒のも」では日本酒のほかにも、ワインの定期便を実施しており、日本酒とワインを組み合わせた定期便も用意するなど、バリエーションは豊か。地元長野の地酒を始め、全国各地にある有名なお酒を用意するなど、わくわくさせてくれる日本酒サブスクを提供します。
酒のものサービス概要
「酒のも」は定期的に日本酒を届けてくれるサービスです。毎月発送だけでなく、2ヵ月・3ヵ月・4か月というペースから選べるため、季節に応じて日本酒を届けてくれるような利用の仕方もあります。また本数も自由に選べるため、1人で晩酌を楽しみたい人、たくさん飲みたい人、家族で堪能したい人など、様々なニーズに対応します。
初回では日本酒の味の好みに関して簡単にアンケートをとり、要望を記入すればできる限りの配慮をしてもらい、日本酒を届けてもらえます。他の日本酒サブスクでは機械的な対応になりがちですが、酒のもでは地元の酒屋さんが真心をこめてサービスに取り組むように対応をしており、温かみを感じさせます。
酒のもの特徴
ここからは酒のもの特徴についてご紹介します。今回取り上げる特徴は以下の4つです。
- 発送間隔と発送本数がある程度自由に選べる
- レビューを通じて好みが反映されるようになる
- 数カ月に1回、高級な日本酒が届く
- 日本酒コンシェルジュというサービスがある
それでは「酒のも」の特徴について詳しく掘り下げていきます。
発送間隔と発送本数がある程度自由に選べる
酒のもでは、発送間隔と発送本数を自由に選べます。一般的な日本酒サブスクでは、本数を増やす場合にセット数を増やして対応するなど自由度が制限されていますが、酒のもの場合は間隔と本数を自由に選べるので使い勝手がいいサービスと言えます。
最長の間隔で4カ月に1回なので、まとめて4カ月に1回ドカンと購入することもできれば、毎月1本ずつ購入し続けることもできます。本数は720ml1本もしくは2本、1,800ml1本or2本とたくさん日本酒を飲みたい人にも納得してもらえる量の多さです。
レビューを通じて好みが反映されるようになる
酒のもでは、日本酒を送った直後、日本酒に関するアンケートを送っています。送った日本酒がお気に召したか、どんなお酒がいいかをレビューしてもらい、そのレビューを踏まえて次に送る日本酒を調整していき、前回とは異なる日本酒が送られるようになります。
初回の場合はアンケートの項目が少ないため、いきなり好みにアジャストすることは難しいですが、レビューを重ねていく中で酒のも側も好みを理解するようになり、利き酒師としてのスキルをフルに活用してよりよいものをチョイスしてくれることでしょう。そのため、毎回送られてくる日本酒に関するアンケートは真摯に答えた方がプラスに反映されやすくなります。
数カ月に1回、高級な日本酒が届く
酒のもで送られてくる日本酒は、市場でも販売されているような日本酒なので、百貨店など品ぞろえのいいお店に行けば手に入ることもあります。そのため、わざわざ日本酒サブスクとして利用すべきなのかという問題も生じてくるかもしれません。この問題を解決するために酒のもが行っているのが、数カ月に1回送られてくる高級な日本酒のサービスです。
手を出すには少々勇気がいるような、値が張るものが送られてくるため、そこで調整が行われます。ある種の継続特典のような性質があり、長く続けてきてよかったと思わせるものが届きます。日本酒サブスクではここまで調節をしてくれるところはあまり多くありません。地元の酒屋さんだからこそのきめ細かく、お客さんの心情に配慮したサービスと言えるでしょう。
日本酒コンシェルジュというサービスがある
酒のもを運営する「リカーハウスのもと」は、ご夫妻が利き酒師であり、娘さんもビールの資格を持つなど、酒類に精通する家族が経営しています。このスキルを活かしたコンシェルジュサービスを展開しており、ネット上で日本酒コンシェルジュの利用が行えます。
日本酒の場合は、まずご自宅用・贈答用から用途が選べるほか、予算や本数、具体的な用途、包装などを入力するほか、大吟醸や吟醸などの種類、産地など細かなこだわりも入力できます。和食と一緒に飲むのか、洋食と一緒に飲むのかなどシチュエーションに応じても選んでもらえるため、まさにコンシェルジュの役割です。
酒のも定期便ではアンケートを送ることで反映されますが、その腕を見込んで、贈答用のお酒をこしらえたい時に酒のもの日本酒コンシェルジュを活用することをおすすめします。父の日や母の日などの贈り物にも利用できるので、定期的に利用するのもいいでしょう。
酒のもで届く日本酒の種類
酒のもでは、リカーハウスのもとで紹介されている日本酒を中心に届けてもらえるようになっており、50種類以上の日本酒が届きます。一般的に知られているお酒もあれば、なかなか高くてお目にかかれないようなお酒もあります。
- 大山（加藤嘉八郎酒造・山形県鶴岡市）
- 髙天（髙天酒造株式会社・長野県岡谷市）
- 雑賀（株式会社九重雑賀・和歌山県紀の川市）
- 中乗さん（中善酒造店・長野県木曽郡）
- 萬寿鏡（株式会社マスカガミ・新潟県加茂市）
長野県を筆頭に、全国各地の地酒をピックアップしている酒のも。リカーハウスのもとの店頭でも購入することができるなど、日本酒の種類は豊富。今回ご紹介したのはリカーハウスのもとのホームページで取り上げられている日本酒を中心にしていますが、「酒のもセレクト」においても、青森県や熊本県など全国各地の日本酒が購入できます。
酒のもの料金プラン
酒のもの料金プランは、日本酒定期便のプランのみとなります。発送本数に応じて値段が変わりますが、ここでは1つの表にまとめてご紹介します。
| 料金 | 720ml 1本 3,500円(税込) 720ml 2本 5,000円(税込) 1,800ml 1本 5,000円(税込) 1,800ml 2本 8,000円(税込) |
| セット内容 | 日本酒 720ml x 1本もしくは2本、日本酒 1,800ml x 1本もしくは2本 |
| 送料 | 無料 |
料金プランは4つあり、毎月1本ずつ飲みたい人、異なるお酒をしっかり飲みたい人、それぞれが利用しやすいような値段設定になっています。値段的には720ml2本と1,800ml1本が同じ値段になっているので、量をとるのであれば1,800ml、飲み比べをとるのであれば720ml2本という分け方もできます。
これ以上お酒を飲みたい場合には、「日本酒おすすめセット」があります。こちらは定期便ではありませんが、720ml6本で10,000円、1,800ml6本で19,000円とまとめて購入する場合におすすめです。ただ、先ほどもご紹介した通り、日本酒定期便では数カ月に1度高級な日本酒が入ってくるため、継続的に利用していく方がお得なことが多いと言えるでしょう。
酒のものメリット・デメリット
ここまでは酒のもに関する日本酒サブスクのサービス内容を中心にご紹介してきましたが、次は酒のもに関するメリット・デメリットです。メリット・デメリットを通じて酒のものサービスをより深くまで知ることができるので、参考にしてみてください。
メリット
まずは酒のもに関するメリットについてです。酒のもを利用するメリットは以下の通りです。
- より好みの日本酒を見つけてもらえる
- 定期便の発送に合わせれば他のお酒も一緒に送ってもらえる
- 同じコースを複数購入できる
ここからは酒のものメリットを詳しく掘り下げていきます。
より好みの日本酒を見つけてもらえる
日本酒好きの方の多くは「一番好きな日本酒はこれ！」という銘柄があるかもしれません。しかし、これまでたくさん日本酒を飲んできたといっても、本数に限界があるほか、まだまだ出会えていない日本酒がたくさんあります。酒のもでは全国各地にある日本酒を集めて配送を行っているので、これまで出会った日本酒以上のものに出会える可能性があるのです。
さらに、毎月レビューを送り続けることで、利き酒師の資格を持つ野本さんご夫妻が、「これが好きならこれもいいかもしれない」とチョイスしてくれるので、より好みの日本酒に出会える可能性が出てきます。日本酒コンシェルジュとして好みに合った日本酒を提供してくれる酒のもだからこそのサービスと言えるでしょう。
定期便の発送に合わせれば他のお酒も一緒に送ってもらえる
基本的に酒のもが展開する日本酒定期便では、送料無料となっています。それ以外の場合は1回1,000円かかるので、毎回注文をすると送料だけでそれなりにかかるでしょう。酒のもでは、日本酒以外にもワインや焼酎、ビールも全国各地のものを取り揃えており、ウイスキーもなかなか素晴らしいものが入荷されています。定期便と同じタイミングであれば、セットで梱包をしてくれるため、送料分を差し引いてくれるのが1つのメリットです。
ちなみに定期便の発送は人によってバラバラですが、次の発送のタイミングに合わせて購入を行い、備考欄でその旨を伝えれば大丈夫です。酒のもでは、みりんなども売られており、酒のもで気になった商品を見つけた場合、定期便に合わせて発送してもらう裏技が使えます。
同じコースを複数購入できる
先ほどの料金プランのところでもご紹介した通り、酒のもでは720mlもしくは1,800mlのプランから選ぶことができます。1本もしくは2本から選ぶ形ですが、例えば、毎月3本送ってほしい、5本送ってほしいという時に1本のコース、2本のコースを複数組み合わせながら購入することで、毎月3本、5本といった配送が可能になります。
この場合、複数セットを購入すると同じ商品がセット数分届くようになっており、決して3本なら3本でバラバラのものが届くわけではありません。同じ日本酒をまとめて飲みたい人におすすめの方法と言えます。また誰かに贈り物をしたい場合、お酒好きの友人や家族と飲みたい場合などにも複数セット購入できるのは大きなメリットと言えます。
デメリット
次は酒のもに関するデメリットについてです。主なデメリットは以下の通りです。
- 単品で購入した方がお得なケースがある
- 他の日本酒サブスクと比べ、特別感が少ない
- 日本酒に関する詳しい解説がない
それでは酒のもに関するデメリットについて詳しくご紹介します。
単品で購入した方がお得なケースがある
酒のもセレクトでも、リカーハウスのもとで購入できるお酒が購入でき、ここで売られているお酒が日本酒定期便で届くこともあります。すると、単品で購入した方が安いケースも出てくるため、なんのために日本酒定期便を利用しているのかわからないと感じてしまう人もいるかもしれません。
ただ、お好みの日本酒をチョイスするという日本酒定期便の性質上、日本酒の価格が一定ではないという問題が生じます。そのため、相場より多少高い設定になってしまうのですが、これを解決するために数カ月に1回、高級な日本酒が送られます。最終的に支払う金額に見合うような調整が行われるので安心です。
また日本酒定期便では送料無料、クール便料金も含まれている一方、酒のもセレクトでは送料などがかかるため、最終的な費用や負担感を考えると、決して割高とはいえず、むしろ良心的と言えます。
他の日本酒サブスクと比べ、特別感が少ない
他の日本酒サブスクでは、特定の日本酒サブスクでしか味わえない限定の日本酒などが登場し、プレミア感を実感できます。一方で、酒のもの場合は全国各地の酒蔵から集めてきた日本酒を販売しているため、他の日本酒サブスクと比べると、限定品が味わえるかもしれないというワクワク感を抱く機会は少ないかもしれません。
その一方で、きめ細かく日本酒の好みを引き出してくれて、自分に合った日本酒をどんどん提示し、自分にとっての珠玉の日本酒を見つけられるのが酒のもの売りと言えます。プレミア感のあるお酒は次どのタイミングで飲めるかわかりませんが、一般的に出回っているものであれば自分で購入することができます。そのサポートをしてくれるのが酒のもと考えれば、珠玉の日本酒を見つけてくれる特別感があると考えるべきでしょう。
日本酒に関する詳しい解説がない
日本酒サブスクでありがちなのは、毎月送られてくる日本酒に関する詳しい解説が同封されていることです。日本酒の歴史や蔵元の思いなどが書かれており、それを見ながら日本酒を飲むことでより日本酒を堪能することができます。しかし、酒のもの場合はこれらの解説がなく、どのような経緯で日本酒が作られたのか、初心者の人にはわからないかもしれません。
その一方で、酒のものサービスは「まるで近所の酒屋のように、あなたに合ったお酒をお届けするサービス」と称しており、町の酒屋さんの感覚で利用できます。そして、1人1人に合った好みのお酒を提供してくれるため、解説がなかったとしても味で実感できるので、ある意味で言葉がいりません。蔵元にはホームページもあるので、感銘を受けた日本酒は自分自身で調べて勉強するようなやり方の方が、より知識は深まるという見方もできます。
酒のもの口コミと評判
よくある質問
- 酒のもの配送タイミングは？
-
特に決まっておらず、個人によって異なります。基本的に入金確認後、3営業日以内に配送の手配を行います。
- 利用できる支払い方法は？
-
クレジットカード決済と銀行振込の2つです。
- 返品はできる？
-
お客様都合の返品は、未開栓で商品劣化の恐れがない場合に限って、商品到着後1週間以内に連絡した場合に行えます。往復の送料はお客様負担です。
- 最低利用期間は？
-
最低利用期間はありません。
- スキップ（一時休止）は行える？
-
マイページからスキップの手続きは行えます。課金日までに手続きをしてください。
- 退会のタイミングはいつまで？
-
退会する場合は課金日まで手続きを行ってください。
- 課金日とは何？
-
初回に申し込んだ日が課金日となります。例えば8月10日に申し込みをして課金された場合、毎月10日が課金日となります。
- 毎月届く日本酒は選べる？
-
基本的には選べません。ただし、アンケートなどを通じて好みに合わせた日本酒が届きます。
- 数カ月に1度届くハイクラス商品とは？
-
毎月送られる日本酒よりも金額的に高い商品のことです。
- 解約金はかかる？
-
解約やスキップを行っても解約金はかかりません。
