いま流行りのサブスクとは?レンタル・リース・購入との違いやメリデメを解説

最近よく聞くようになった「サブスクリプション」という言葉について、理解しているつもりでも詳しく説明までできない方も多いでしょう。

また、似ていることばにレンタルやリースもあります。

いずれも「安くサービスやモノを使用できる」という点では共通していますが、違いについても理解しましょう。

目次

サブスクとは

サブスクは正式名称をサブスクリプション(subscription)といいます。

英語圏では古くから使われていましたが、日本ではここ数年で普及してきたビジネスモデルです。

サブスクを直訳すると「定期購読・継続購入」といった意味になります。

英語圏では新聞や雑誌などモノに対して用いられてきました。

現在では英語圏・日本のどちらにおいてもモノに限らずサービスなど実体がないもの(無形)にも対象が広がっています。

現在では広義の意味で「定額料金を支払い利用するコンテンツやサービスのこと」となっています。

購入との違いは「所有」するのではなく一定期間の「利用」にとどまる点が挙げられます。

サブスクとレンタルの違い

サブスクとレンタルは似ているようで異なります。

どちらも「購入しない」「定額料金でサービスやモノを利用できる」という点では同じですが、契約期間や前提条件に違いがあります。

わかりやすく比較表にまとめると以下のようになります。

サブスクリプションとレンタルの違い

サブスクリプションレンタル
定義定額で継続的に反復利用することを前提とした契約定額で一定期間利用することを前提とした契約
延滞金・遅延金なしあり
コスト定額料金定額料金
利用形態利用する借りる
所有権ありなし
状態新品・中古中古
契約期間月・年数時間~数日
自動更新ありなし
途中解約可能可能
契約期間中の交換可能不可
保守・修繕貸し側負担貸し側負担
利用後返却・交換・購入返却
減価償却不要不要

継続利用が前提か一定期間利用が前提か

サブスクの場合は「定額で継続的に反復利用することを前提」とした契約であるのに対して、レンタルは「定額で一定期間利用することを前提」とした契約です。

両者の違いは契約期間を一区切りとして、繰り返すことを前提としているかどうかで区分できます。

サブスクの代表例としてNetflixなどの動画配信サービスがあります。

一方でレンタルの代表例ではツタヤのDVDレンタルが馴染み深いでしょう。

サブスクであるNetflixは月額制であり、上記で指している契約期間はこの場合1ヶ月となります。

Netflixは1ヶ月以上契約することが一般的であり、2ヶ月以上利用すれば自動的に月額料金が加算されます。

対してDVDレンタルの場合は、1週間レンタルをした場合の契約期間は1週間となります。

DVDを返却せずに1週間を過ぎても自動的に延長はされません

違約金という形でペナルティが課されるようになっていることから、一定期間の利用が前提となっているといえます。

借りるか利用するか

レンタルは言葉のイメージ通り、「借りる」に過ぎません。

契約期間が終了すれば、返却することが前提となります。

一方でサブスクの場合は契約期間内に「利用する」権利が得られます。

近年では消耗品のサブスク(香水など)も登場しており、これらの場合は借りた状態で返すことはできません。

そのため、必ずしも元の状態である必要はなく、サブスクは「利用する」と捉えるのが正しいでしょう。

サブスクは新品利用も可能・レンタルは中古

サブスクはサービスによって新品の提供である場合があります。

例えば香水のサブスクや家具のサブスクは新品が前提となっています。

一方でレンタルはレンタルDVDレンタルやレンタカーのイメージ通り、複数のユーザーに同じものを繰り返し貸すことを前提としているため中古であることが前提となっています。

新品のものを定額料金で利用したいと考える場合には、サブスクに軍配が上がるでしょう。

契約期間終了後に返却以外の選択肢もあるのがサブスク

モノだけでなく、無形のサービスに関してもサブスクは広がっています。

例えばNetflixは解約しても返却するものがありません。

他にもロボット掃除機の代表であるルンバのサブスクでは、一定期間利用すれば購入扱いになりそのまま自分のモノとなります。

レンタカーやレンタルDVDは契約期間終了後に返却以外の選択肢はありません

同じ定額料金を支払っていても手元に残るケースもあるのがサブスクと考えると、流行っている理由が分かるでしょう。

契約期間の差はあるが、明確な定義はない

サブスクと呼ばれるものは一般的に契約期間が月単位もしくは年単位であることが多いです。

一方でレンタルの場合は時間単位や週単位など、短期間であることが一般的です。

ですがこれらはレンタルの利用ニーズが短期間に集中しているが故であり、契約期間が月単位だからサブスク・週単位だからレンタルというわけではありませんので注意が必要です。

サブスクとリースの違い

サブスクとレンタルの違いが分かったところで、似たことばに「リース」も存在します。

リースは車のカーリースやオフィス家具で一般的に使われているサービス形態です。

念の為、サブスクとリースの違いについても解説していきます。

サブスクリプションとリースの違い

サブスクリプションリース
定義定額で継続的に反復利用することを前提とした契約定額で長期間利用することを前提とした契約
延滞金・遅延金なしあり
コスト定額料金定額料金
(レンタルよりも安価)
利用形態利用する借りる
所有権ありなし
状態新品・中古新品
契約期間月・年
自動更新ありなし
途中解約可能基本不可
(違約金発生)
契約期間中の交換可能不可
保守・修繕貸し側負担借り側負担
利用後返却・交換・購入返却・再契約・買取
減価償却不要不要

自動更新の有無

リースの場合はレンタルと同様に自動更新という概念が存在しません

リースは高額な商品(車やオフィスコピー機など)でよく使われるサービス形態であり、一般的に長期間(数年単位)での契約となります。

リースは契約期間が終了後、再契約も可能ですが一般的には老朽化している場合が多いため返却もしくは値引きした状態で買取するかになります。

車であれば1台につきリースの契約は基本的に1度のみであるように、自動更新の有無がサブスクとの違いとなっています。

所有権の有無

リースもレンタルのように「借りる」だけであるため、所有権はありません。

一方でサブスクの場合は消耗品の場合など、契約期間内であれば「利用する」ことで所有権も得られます

保守・修繕義務があるか

サブスクは契約期間中、保守・修繕義務がサービス提供側に課せられます。

例えば家電のサブスクであれば、自然故障した場合などは無料で交換してもらえます。

Netflixなど無形商材のサービスであれば、コンテンツを常に最新にしておく・ストレスなく閲覧できるプラットフォームを保っておくなど保守義務が提供側にあります。

一方でリースの場合、数年間に渡って車を貸し出されます。

その期間内に事故を起こしたり車に不具合が起きた場合には、自分たちで事故対応や修理を依頼する必要があります

リースの場合、長期間に渡っての契約であることや保守・修繕義務があることから実体的には「買っている」と勘違いする人もいるのはこういった理由が挙げられます。

新品か中古も含まれるか

リースの場合は基本的に新品のみとなります。

契約があってから、商品を用意するので中古であることは起こりえません。

一方でサブスクの場合は家具のサブスクなど、一部では中古の場合もありえます。

途中解約ができるか

リースは長期間の契約を前提として、レンタルよりも安価な金額設定となっています。

そのため、途中解約の場合には違約金が発生もしくは途中解約が不可とされていることが多いです。

サブスクの場合は契約期間終了まで日数があったとしても支払う料金は変わりませんが、違約金という概念は存在しません。

サブスクのメリット

サブスクのメリットは全部で4つあります。

サブスクのメリット
  • 初期費用が抑えられるので手軽に利用しやすい
  • 飽きたり不要になれば解約 or 他の商品に変更できる
  • 利用すれば利用するほど1回あたりの実質料金が安くなる
  • 新たなサービスや興味あるものを見つけやすい

サブスクのデメリット

サブスクのデメリットを挙げるとすれば3つあります。

サブスクのデメリット
  • 自分が利用したいもの以外も料金に含まれる
  • 使わないときでも料金が発生する
  • 解約後に商品が手元に残らないケースがある

サブスクとレンタル・リース・購入との違いまとめ

最後にここまで解説してきたサブスク・レンタル・リース・購入との違いを一覧表にまとめます。

サブスクとレンタル・リース・購入の違い

サブスクリプションレンタルリース購入
定義定額で継続的に反復利用することを前提とした契約定額で一定期間利用することを前提とした契約定額で長期間利用することを前提とした契約定められた金額で物品またはサービスを買い切ること
延滞金・遅延金なしありあり
コスト定額料金定額料金定額料金
(レンタルよりも安価)
一括払い
利用形態利用する借りる借りる買う
所有権ありなしなしあり
状態新品・中古中古新品新品・中古
契約期間月・年数時間~数日
自動更新ありなしなし
途中解約可能可能基本不可
(違約金発生)
契約期間中の交換可能不可不可
保守・修繕貸し側負担貸し側負担借り側負担
利用後返却・交換・購入返却返却・再契約・買取
減価償却不要不要不要必要
(法定対応年数等)

サブスクは「買う」でも「借りる」でもない、「利用する」ことができるサービス形態です。

そのため、自由度が高い上にコストも抑えられ、常に最新のものを試せるいいとこ取りとなっています。

消費者にとってメリットも大きいことから、近年急速的にサブスクが流行っています。

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